~Fevbre 結成まで〜
11歳からNYに在住し、ジュリアード音楽院学士号を取得した「久保順」。その後も多くの国内外コンクールに入賞し、その活動を幅広く踏襲してきた。2012年に日本に帰国し、現代音楽からジャズ等ジャンルを問わない活躍をNYの感性をも持ち合わせながら進めてきた。翌2013年の夏、ライブ活動の一環としてピアニストを探していた。この時に出逢ったのが「宮原慶太」である。彼もまた高橋真梨子のコンサートマスターを努める一方でソロCDを制作するなど自身の活動を模索していた。二人はお互いの活動は知り得ていたものの、過去に正式に演奏を共にする事は無かった。しかしながらこの時、未知なる音楽ジャンル、新たな音楽シーンに挑戦する事の話題に共通点を見いだす事になる。早速それを実現に向けるべく都内スタジオにてリハーサルに突入。久保順は、新たにチェリストの「井尻兼人」を、宮原慶太はギタリストの「久保田邦夫」にそれぞれ声を掛け、自分達の音楽シーンを確立すべく遂行させていったのである。その真価を問う為に「Fevbre」として2014年4月にYAMAHA銀座コンサートサロンにてライブを行う事を決意。アレンジを修正しながらリハーサルを重ねるうちにクラリネット奏者の必要性を強く感じるようになりゲストとして「水越裕二」を迎える事になった。その直後、彼も正式メンバーに加わる事になる。このライブでの来場者の反響は思った以上に大きく、グループとしての正式な活動を始動する確信を得たのである。生楽器によるアンサンブルを重視しつつも誰にとっても聞きやすく心地よい、それでいて感情に強く訴えかける深みのある音楽。クラシックでも無くイージーリスニングでも無いワールドワイドな音楽性。それが、このアンサンブルユニットの最大の魅力でもある。
「Fevbre」は久保順と宮原慶太の出逢いによって結成され、その音楽を形にすべく初のCD録音を敢行。その活動は今スタートしたばかりである。
<アーティスト・プロフィール>
久保 順(フルート)
11歳よりニューヨーク在住。ジュリアード音楽院学士号、シンシナティ大学音楽院にて修士号・アーティストディプロマを取得し、2004年にはニューヨーク大学より音楽教育学部修士ディプロマを取得、国内外のコンクールに数多く入賞し、現在は現代音楽からジャズとジャンルを問わない活動をしている。2008年よりNew York Conservatory of Music & Artの講師として若いアーティスト達の指導にも力を入れている。2011年3月には銀座ヤマハホールにて2004年よりシリーズ化しているクラシックのジャズアレンジメントのリサイタルを行う。2012年夏より帰国。
宮原 慶太(ピアノ)
5歳よりクラシック・ピアノを習い始め、中学3年時に当時芸大3年生の 坂本龍一の家にピアノを習いに行く。1981年1月に当時NHK「シルクロード」で人気の喜多郎のツアーに参加。1994年より高橋真梨子のツアーに参加、年間を通して多数のコンサートディナーショーをこなし、コンサートマスターを勤める。2002年アルバム「爽」、2010年アルバム「Internal Message」、2012年にアルバム「Focus」を発売。また、SK‐Ⅱをはじめと多くのテレビCM音楽を制作、その他アニメのテーマ曲、番組テーマ曲など幅広い分野で多くの作品を作り続けている。
久保田 邦夫(ギター)
1986年「ふきのとう」のコンサートツアーにギタリストとして参加。その後、細坪基佳、稲垣潤一、松山千春、杉田二郎など数多くのアーティストのサポートやアルバム制作に参加。演奏活動以外にも「グレート・サミッツ」(NHK-TV)「プロ野球中継テーマ曲」(NHK-TV)「エゴイスト」(東海TV)
などのテレビドラマ、ドキュメント番組、CMなどの作編曲を多数手かけている。
水越 裕二(クラリネット)
東京音楽大学付属高等学校を経て、1999年東京音楽大学卒業。同年ヤマハ・クラリネット新人演奏会出演。2000年「ドイツ国立フライブルグ音楽大学入学。在学中ヨーロッパ各地にて演奏研鑽を積み2003年同大学卒業後帰国。。帰国後は毎年東京でのリサイタルや各地でのコンサート活動を行い、コンチェルトのソリストとしてオーケストラとの共演を果たす。またCD付曲集「クラリネットの調べ」(リットーミュージック刊)の著作・演奏、「クラリネットアンサンブルdeジプリ」(ヤマハミュージックメディア刊)の監修、そして自主レーベルよりそろCDの発売他、各種CD・DVD・ゲーム音楽などの録音にも携わる。クラリネットはこれまでに、内山洋、ディーター・クレッカー、イェールク・ヴィットマンの各氏に師事。
井尻 兼人(チェロ)
沖縄県立音楽大学卒業、同大学院修了。山本正男賞受賞。在学時に同大学オーケストラとエルガーのチェロ協奏曲を共演。2007年沖縄にてソロリサイタルを開催。第12回JILA音楽コンクール弦楽器部門第3位。長崎おぢか国際音楽祭、ASAGO国際音楽祭など多数出演。2011年ヴァイオリスト山内達哉氏のサポートメンバーとしてスコットランド、フランクフルトなど計7か所にて総領事主催のチャリティーコンサートに出演。志茂田景樹氏率いる『良い子に読み聞かせ隊』のチェロ担当として読み聞かせ活動を行う。プラネタリウム番組『戦場に輝くベガ~約束の星を見上げて~』の楽曲(小林真人氏作曲)にチェリストとして収録参加。現在東京を中心にオーケストラや室内楽、またライブハウスでの演奏からアウトリーチ活動まで幅広く活動中。
~Fevbre (フェーブル)名前の由来〜
英単語でfable という、寓話、伝説、作り話を意味するものがありますが、それにちょっとひねりを加えて似たような発音で違う綴りを当ててみました。いくつか候補はありましたが、アンサンブルによりさまざまなショートストーリーを紡ぎだすようなユニットになりたいという願望もひそかに込められています。
<CDリリース情報>
新感覚アンサンブルユニット
Fevbreの紡ぎだす色彩豊かな音の綴織り
『TAPISSERIE』
2014年10月4日発売
SCOOP-1005 税込価格 2,000円(税抜価格 1,852円 )
収録曲
1.Each Morning ~イーチ・モーニング~それぞれの朝 宮原慶太 作曲
(映画「サウンド オブ ミュージック」より) Richard Rodgers 作曲
10 .裏葉色(うらはいろ) 宮原慶太 作曲
11 .Polaris(ポラリス) 宮原慶太 作曲
編曲(全曲) 宮原慶太
演奏 Fevbre(フェイブル)
Flute 久保 順
Piano 宮原 慶太
Guitar 久保田 邦夫
Clarinet 水越 裕二
Cello 井尻 兼人
高橋真梨子の夫君であり、そのすべてのプロデュースを手掛けるヘンリー広瀬が主宰する
SCOOPレーベルから、 ヘンリーバンドの『Zettai!!』に続く5枚目のCDは、フルートの久保順と
ピアニストであり作編曲家の宮原慶太が中心となって結成された、アンサンブル・ユニット
『Fevbre』のデビュー作。二人にギター、クラリネット、チェロを加えた5人のユニットが紡ぎだす、映画音楽、クラシック、オリジナル曲と幅広いジャンルから収録された11曲を収録。