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春秋山伏記プロジェクト 第2回舞台公演 藤沢周平 春秋山伏記 狐の足あと

  • open/start

    12:30/13:00

  • artist

    佐藤 輝、斎藤 志郎、大場 圭祐、菅原 司、渋谷 宏美、佐々木 亜希子、白幡 大介、ピアノ演奏 上田 亨

会場予約(チケットぴあ)

  • 出演》
     佐藤 輝
     斎藤 志郎
     大場 圭祐
     菅原 司
     渋谷 宏美
     佐々木 亜希子
     白幡 大介
      ・
     ピアノ演奏 上田 亨
    《スタッフ》
     構成・演出 / 佐藤 輝
     音楽 / 上田 亨
     ステージング / 神崎 由布子 
     衣裳 / 竹林 正人
     宣伝美術 / COME-LAB

     制作 / 天童 真理子
     企画・製作 オフィス天童 office-TENDO
     info@office-tendo.jp https://office-tendo.jp 

    《後援》
     山形県
    《協力》
     出羽三山神社
     藤沢周平事務所
     鶴岡市立藤沢周平記念館


    藤沢周平『春秋山伏記』
    村の神社の別当として羽黒山から遣わされ、村に定住した若き里山伏•大鷲坊(たいしゅうぼう)と村人たちとの交流を、庄内地方の美しい四季の変化を背景に心暖まるヒューマンなタッチで描いた作品。江戸時代後期の農村の日常を舞台とし、そこで暮らしている村人が主人公の異色時代小説。サスペンスに艶笑譚も織り込んで、逞しくユーモラスな人間模様が生き生きと描かれる。「験試し」「狐の足あと」「火の家」「安蔵の嫁」「人攫い」の5編からなる。作者が生まれ故郷の方言・庄内弁にこだわって、庄内地方の風土と庄内人の心情を描いた物語。
    狐の足あと
    ほろ酔いの藤助は深夜の月の光の中で見た。遠国へ出稼ぎに行っているはずの広太の家の戸口にちらちらと灯がまたたき、ふっと灯が消えた後、戸口の前に黒い影が ちらと動いたのを。
    四、五回霰が降り続いたあと、厚く雪が積もった翌日、肝煎弥兵衛から大鷲坊に「す ぐに家まで来てくれ」との使いがやって来た。弥兵衛宅奥座敷で待っていたのは弥兵衛と添役の多三郎、それに多三郎の息子の宗助だった。「内密の話ていうと、何 ですかの」大鷲坊が訊ねた。「じつは、えらいことが持ちゃがっての」と弥兵衛は 言った。


    「狐は人恋しくて寄ってくるって言うさげの。さきえちゃん、ええ女子ださげ、のぞきさ来たかの。それとも、だだが目あてで、女狐が来たか」
    「ばかこけ」と広太は言って、顎をなでた。
                         「狐の足あと」より

    藤沢周平の異色サスペンス 行方は?
     この足あとはどこへ続くのか・・・

     真っ白な雪が人の世のすべてを覆いかくすのか?
     真っ白な雪が人の心を晒し清めるのか?


     
    春秋山伏記プロジェクト
    作者・藤沢周平さんが『春秋山伏記』に込めた故郷・山形県庄内地方への熱い想い。その想いに共感した庄内地方出身のプロの俳優、表現者たちが、佐藤輝の呼びかけに応えて集まり、自らの庄内弁を駆使して『春秋山伏記』をレベル高く舞台化し、語り継ぎ、東京から広く発信するプロジェクトです。
    大好評「験試し」に続く第2弾!! 「狐の足あと」 本公演が春秋山伏記プロジェクトの第2回公演。プロジェクトは未来へ向かう。
    スタッフを含むプロジェクトメンバー、サポーター(応援団員)を募集しています。


    構成•演出 佐藤 輝
    山形県余目町(現庄内町)出身の俳優。松本幸四郎(現白鸚)のドン・キホーテとコンビを組み、新聞評で「絶品」と評された帝劇ミュージカル『ラ・マンチャの男』のサンチョ・パンサ役は2008年に484回の日本最多出演を記録。
    「精彩を放った佐藤 輝。野村萬斎の技量に、伊勢三郎の佐藤 輝がきっ抗し、盛り上げている。」と評された木下順二の名作『子午線の祀り』義経の一の郎党伊勢三郎、『チャングムの誓い』育ての親のカン・ドック、『おしん』の定次、大河ドラマ『元禄繚乱』大石内蔵助の忠僕八助など代表作多数。『マイ・フェア・レディ』『屋根の上のヴァイオリン弾き』などのブロードウェイミュージカルから日本の古典作品、小劇場まで、幅広く活躍。朗読劇など、多くの舞台作品の演出も担当している。