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  3. 春秋山伏記プロジェクト 第1回舞台公演 藤沢周平 春秋山伏記 験試し(げんだめし) 藤沢周平「験試し」(新潮文庫『春秋山伏記』所収)(1部) 

春秋山伏記プロジェクト 第1回舞台公演 藤沢周平 春秋山伏記 験試し(げんだめし) 藤沢周平「験試し」(新潮文庫『春秋山伏記』所収)(1部) 

  • open/start

    13:30/14:00

  • artist

    佐藤輝、白幡大介、渋谷宏美、大場圭祐、ピアノ演奏/上田亨

  • ticket

    チケット代:¥5,000+当日1ドリンク¥800

  • 《スタッフ》

    構成・演出 / 佐藤 輝
    音楽・演奏 / 上田 亨
    ステージング / 神崎 由布子 
    衣裳 / 竹林 正人
    宣伝美術 / COME-LAB

    制作 / 天童 真理子
    企画・製作

  • 《後援》

    山形県

  • 《協力》

    出羽三山神社
    藤沢周平事務所
    鶴岡市立藤沢周平記念館

  • 藤沢周平『春秋山伏記』

     神社の別当として羽黒山から遣わされ、村に定住した若き里山伏•大鷲坊(たいしゅうぼう)と村人たちとの交流を、庄内地方の美しい四季の変化を背景に心暖まるヒューマンなタッチで描いた作品。江戸時代後期の農村の日常を舞台とし、そこで暮らしている村人が主人公の異色時代小説。サスペンスに艶笑譚も織り込んで、逞しくユーモラスな人間模様が生き生きと描かれる。「験試し」「狐の足あと」「火の家」「安蔵の嫁」「人攫い」の5編からなる。作者が特に庄内弁にこだわって、庄内地方の風土と庄内人の心情を描いた物語。

  • 験試し

     川沿いの崖から赤川に滑り落ちそうになった娘たみえの腕を、おとしが腹ばいになって必死に掴んでいる。たみえの足の下には、淀みと呼ばれる深淵が激しく渦を巻き、声を限りに助けを求めても真夏の昼の野に人影は見えない。もう駄目だと思った瞬間、たみえの体が持ち上げられた。間一髪で救ってくれたのは、村の神社に別当として着いたばかりの山伏・大鷲坊だった。
     神社には何年も前から月心坊という山伏が住み着いていた。実はもぐりの山伏ながら村人からは本物の別当と思われ、頼りにされている存在だった。月心坊は大鷲坊と交代することを拒んだ。村役人はこの判断のために「村人には、法力のある山伏が必要だ。大鷲坊の法力を試すために」と、ある提案をした。

     「稲を見ろ」
      大鷲坊は、大声で背中のおきくに話しかけていた。
     「きれいだろうが。稲はなして(なぜ)きれいだか。命があって、生ぎているさげ、きれいだ。わかるがの? 
      稲だって、一所けんめい生ぎださげ、こうして稔って、きれいに光るようになった」
     「・・・・・」
     「おきぐも、これがら稔らねばの。そのうち、この稲みてえに、光るようになるぞ」
                                 『験試し』より

  • 春秋山伏記プロジェクト

     作者が『春秋山伏記』に込めた故郷・山形県庄内地方への熱い想い。その想いに共感した庄内地方出身のプロの俳優、表現者たちが、佐藤輝の呼びかけに応えて集まり、自らの庄内弁を駆使して『春秋山伏記』をレベル高く舞台化し、語り継ぎ、東京から広く発信するプロジェクトです。
     本公演が春秋山伏記プロジェクトの第1回公演。未来へつながるプロジェクトのスタートです。

  • 構成•演出 佐藤 輝

     山形県余目町(現庄内町)出身の俳優。松本幸四郎(現白鸚)のドン・キホーテとコンビを組み、新聞評で「絶品」と評された帝劇ミュージカル『ラ・マンチャの男』のサンチョ・パンサ役は2008年に484回の日本最多出演を記録。「精彩を放った佐藤 輝。野村萬斎の技量に、伊勢三郎の佐藤 輝がきっ抗し、盛り上げている。」と評された木下順二の名作『子午線の祀り』義経の一の郎党伊勢三郎、『チャングムの誓い』育ての親のカン・ドック、『おしん』の定次、大河ドラマ『元禄繚乱』大石内蔵助の忠僕八助など代表作多数。『マイ・フェア・レディ』『屋根の上のヴァイオリン弾き』などのブロードウェイミュージカルから日本の古典作品、小劇場まで、幅広く活躍。歌って踊れる個性派俳優として演技力、歌唱力が高く評価されている。
     本名•佐藤輝昭(さとうてるあき)。阪神の佐藤輝明選手と読み方が同じ、表示が同じ俳優が活躍していると話題になっている。

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